「風レンズ」新型風車実験へ

九州大学は12月、従来の風車に比べて発電効率が数倍高い「風レンズ風車」を博多湾に浮かべ、実用化に向けた実証実験に乗り出す。この風車は既存の風力発電の問題点だった騒音を抑えることも可能。東京電力福島第1原発の事故後、自然エネルギーへの関心が高まる中、関係者は太陽光発電の設備なども加えた「エネルギーファーム」造りの足掛かりと期待する。
 風レンズ風車は、レンズが光を集めるイメージから、「風を集める」という意味で名付けられた。風車翼を覆う輪が特徴で、開発者の九州大応用力学研究所の大屋裕二教授(風工学)によると、輪に付いている帽子の「つば」のような部分が高い発電効率を生む。つばがあるため風車の外側を通る空気の流れが乱れ、風車の前と後ろの気圧差が大きくなって風力が増し、「発電量が2〜3倍増加する」(大屋教授)という。
 さらに輪で覆うことで、騒音や低周波音を抑えるほか、視認性が高まり鳥が衝突する「バードストライク」も起きにくくなる。輪を付ける分だけ支柱を頑丈にする必要があるが、大屋教授は「利点は欠点を補って余りある」と語る。 

山崎直子さんが次女を出産

宇宙飛行士の山崎直子さん(40)が次女を出産したことが25日、分かった。夫大地さん(39)が簡易ブログ「ツイッター」で明らかにした。米国にいる山崎さんは、現地時間の24日夜に出産したといい、母子ともに健康という。
 山崎さんは昨年4月に米スペースシャトルに搭乗。宇宙航空研究開発機構を8月31日付で退職していた。 

太陽電池の発電可視化に成功

電子機器大手「大日本スクリーン製造」(京都市)と大阪大学は25日、光と電波の中間の波長をもつ電磁波「テラヘルツ波」を使って、太陽電池の発電状態を画像化する技術を世界で初めて開発したと発表した。発電量など性能が評価できるため、太陽電池の発電効率向上につながると期待されており、実用化に向けて研究を進める。

 太陽電池にごく短時間のレーザー光を照射し、テラヘルツ波を発生させる。そのテラヘルツ波を計測、画像処理することで1兆分の1秒という間隔で、太陽電池の発電状況を画像化することができる。

 一般の太陽電池の発電効率は10〜20%程度に留まり、太陽電池内部で発電効率にはばらつきがあるため、性能向上が大きな課題になっている。この技術を応用して局所的な発電状態を把握することで、生産の早い段階で発電効率の低い部品を識別して取り除くことが可能になるという。

 同社は「太陽電池では理論値と商品で大きな差があるが、生産段階で不具合を見つけることで、理論値に近い高効率の商品の生産につながる」と期待している。